陸域

提供: 河川生態ナレッジデータベース

Category:河川用語集

 生物多様性国家戦略2012-2020(平成24年9月28日閣議決定)による陸域の生物多様性の特徴を以下に転載する。
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 わが国では、自然環境保全基礎調査に基づき、全国土を覆う縮尺5万分の1の現存植生図が整備されています。それぞれの植生タイプが国土面積に占める割合を見ると、森林(自然林、自然林に近い二次林、二次林、植林地)は全国土の67%を占め、これはスウェーデン(70%)などの北欧諸国並みに高い値であり、イギリス(12%)、アメリカ(33%)などの他の先進国と比較しても高い森林率を有しています。日本の国土の約3分の2を占める森林のうち、自然林は国土の17.9%で、自然草原を加えた自然植生は19.0%となっています。これらの自然植生は主として急峻な山岳地、半島部、島嶼などの人間活動の影響を受けにくい地域に分布しており、平地や小起伏の山地では二次林や二次草原などの代償植生や植林地、耕作地の占める割合が高くなっています。こうした自然と人間活動との関わりの程度を反映したさまざまな植生が、さまざまな緯度、標高などに分布することにより、それを基盤とした非常に豊かで多様な生態系が見られます。
 わが国の国土は急峻な地形であるため、流域で降った雨は河川を通じて急速に流下します。また、梅雨や台風などによって河川流量は大きく変動します。さらに、河川内ではが発達し、下流部では氾濫原が見られるなど、多様で個性的な環境が形成されています。わが国の河川ではこのような特徴を持った生態系に応じた動植物相が見られます。
 豊かな降水量と比較的温暖な気候に恵まれ自然の遷移が進みやすい環境であるわが国では、明るい環境を好む多くの植物昆虫類の生育・生息には、湿原、二次草原を含む草原、氾濫原、二次林などが、人が手を入れることなどによってその明るい状態が保たれていることが重要です。こうした二次的な自然環境は、わが国の気候や地史、自然と共生した生活によって残されてきたものといえますが、現在では広い範囲で失われてきています。

出典:生物多様性国家戦略2012-2020(平成24年9月28日閣議決定) 

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