砂州

提供: 河川生態ナレッジデータベース

Category:河川用語集

1)州形態の変化
交互、複列、多列及び非発生等に区分できる州形態は、出水規模や河道形状に応じて経時的に変化する場合がある。たとえば、大出水時には、多列・複列であった州の前縁線を包絡するように複列・交互砂州が共存するようになる場合がある。さらには、複列・交互砂州に移行することもある。その逆に、元々川幅水深比の小さい単断面河道区間では、水深の増加に伴って交互砂州が不明瞭となる場合がある。また、複断面の場合には、高水敷冠水させて間幅にわたって洪水が流下する場合には、低水路満杯規模の洪水時とは流況が異なるなどのために州形態・形状に変化が現れるとも考え得る。


2)州の下流への移動に伴う局所洗掘河岸浸食の位置の変化
州上での洪水時の平面的流況の特徴として、州形状の高低に応じた流れの集散が挙げられる。流れの集まる箇所が河岸際に形成されると、そこが水衝部となり、その付近において局所洗掘河岸浸食が生じる。州の下流への移動に伴う水衝部の位置の変化に応じて、これまで局所洗掘河岸侵食が生じていなかった、又は顕著でなかった箇所でそれらが顕在化し、進行する場合がある。


3)流量の時間的変化に対する州の応答
上記した変化の現れ方は、河床材料の動きやすさや州スケールによって異なる。一般に、州の長さ、高さが大きく、又流量(又は掃流力)が小さい出水時ほど、州の形態・形状の変化や移動が緩慢となる。
 床区間では、州の流量に追随した変化が一般に緩慢である。そのため、州が最大流量時の水理量に応じた州形態・形状まで十分に発達せず、また、減水期において流量の減少に州の変化が完全には追随しない。
 床区間では、床区間に比較して流量変化に応じた州変化が一般により生じやすく、洪水流量変化に対する州の追随性が高い。特に、河床勾配が比較的大きい床区間では、出水後の州形状は減水期の影響を受けて変化しており、出水中の形状を保っていない。



出典:国土交通省水管理・国土保全局(2012)河川防技術基準調査編,平成24年6月版

表示
個人用ツール
河川用語解説
河川事業事例アーカイブ・
  調査データ
検索機能について