提供: 河川生態ナレッジデータベース

Category:河川用語集

河川には、浅くて流れの速い“瀬”と深くて流れの緩やかな“”がある。瀬は、上流域から中流域付近にかけての勾配のきつい場所に形成され、は、流れの曲がり角や大きな岩の回り等に形成される。

 瀬は、勾配がきついことから流速が速い。このため適度にころがる底の部分が多くなる。は、藻類の付着基盤として十分であるが、安定してしまったよりは、瀬のように適度にころがる方が、藻類も新しいものと入れ換わることができ、藻類生産力も高まるものとなる。したがって、瀬は、付着藻類生産力の高い場所となっている。とくに早瀬では、細粒分が流されるため、との間に多様な流速分布を有する空間を形成することから、流水にたくみに適応した水生昆虫類にとっては、多様な生活空間を提供するものとなる。

 流速が遅く、河床にはシルト等が堆積しやすいため、の河床は藻類の付着基盤としては不十分である。しかし、早瀬に連続するは、瀬で生産された藻類水生昆虫類等がへ流下するため、これらを餌とする動物の生息場所となる。また、流速が遅く水深の深いは、動物の休息の場として利用されており、特に冬季は、魚類の越冬場所としても利用される。

 このように瀬やは、水生生物の生活と密接に関わっており、河川生態系の器として認識されている。

出典:国土交通省水管理・国土保全河川環境課(2012)平成18年度版河川水辺の国勢調査基本調査マニュアル[河川版]・平成24年3月一部改訂

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