海水

提供: 河川生態ナレッジデータベース

Category:河川用語集

 海水の物理的特徴を決定する因子は、水温塩分である。この水温塩分の関数として、海水の流動などに最も大きな影響を与える、海水密度(比重)が求められる。海水中に溶存している化学成分のうち、その濃度が1mg/L以上の成分から溶存気体である窒素と酸素および栄養塩(⇒溶存物質)として分類されているケイ素を除いた10成分(塩素、ナトリウム、硫黄、マグネシウム、カルシウム、カリウム、炭素、ホウ素、ストロンチウム、フッ素)を海水の主成分とよぶ。この海水中の主成分イオンの存在比が、特別な一部の海域を除いて世界中の海でほぼ一定であるという事実は、19世紀の末に、ディットマー(Dittmar)が、チャレンジャー号によって世界中の海で採取された77検体の海水試料を分析して明らかにした。これら10成分の合計は、塩分の99.9%以上を占めている。また、これらの主成分の組成比が一定であることは、塩分の変化が淡水の添加と海表面からの蒸発によってのみ支配されていることを意味している。さらにこのことから、測定しやすい成分の精度・感度が良い分析法で塩分の絶対値が得られることが解る。

出典:巌佐庸・松本忠夫・菊喜八郎・日本生態学会 編(2003)生態学事典, 共立出版



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