柿田川自然再生事業

提供: 河川生態ナレッジデータベース

柿田川
事業実施箇所
【事業実施箇所】
水系狩野川水系
河川柿田川
距離標
下流側)
0.0k
距離標
上流側)
1.2K
都道府県名 静岡県
市町村名 清水町
セグメント 2-1
河床勾配 1/60~1/500
代表粒径 2mm
平均年
最大流量
1,156㎥/s
平均年
最大流量
の比流量
3.59㎥/s/k㎡
平水流量 15.6㎥/s
平水流量
集水面積比
0.048㎥/s/k㎡
流量観測所名 大仁
流量観測地点集水面積 322km2
川幅 170m,C:200m未満~100m以上
低水路10~50m
河道状況 湧水が見られる
河床の
変化傾向
変化なし
河川整備計画の計画目標安全度 1/100
河川整備計画の目標流量 4000㎥/s 基準地点:大仁
現況流下能力 4000㎥/s

自然再生事業に関する事例

事業開始年度:平成12年度
事業終了年度:平成27年度
事業の進捗段階:モニタリング
事業の背景:
柿田川は、富士山麓で降った雨水や雪どけ水が地下水となり湧出した湧水河川であり、柿田川固有種ミシマバイカモ等の湧水環境に依存する貴重な生物が生息・生育する特有の自然環境を有している。
 近年の柿田川においては、河道内に土砂堆積し、本来は生育しない植物の繁茂やオオカワヂシャをはじめとした侵略的外来種の侵入・定着がみられ、ミシマバイカモ等の在来種を被圧するといった貴重な在来生物の生育・生息に影響を与える課題が発生している。

>概要表示へ移動(別ページ)

目次

事業概要

事業目的

特定生物の保全
堆積土砂の除去、多自然護岸の整備外来種駆除


指標種

植物 ミシマバイカモカワヂシャナガエミクリ、オオアカウキクサ
水域の動物 ウツセミカジカアユカケモノアラガイ
陸域の動物 ミサゴ、ヤマセミ、コシアカツバメ


工法

(1)外来種駆除
  • 沈水型、抽水型のオオカワヂシャについて、人手による選択的な抜き取りを実施する。
  • これまでの自然保護団体による取り組みを基本に、行政職員の参加や一般住民の公募等により多主体の協働による活動へと拡張する。
  • 駆除の時期は、今後実施するオオカワヂシャ生態把握調査により得られる生態的知見に基づき、最も効果的・効率的な時期を選択する。
  • その他、ノハカタカラクサオオブタクサアレチウリについて人手による選択的な抜き取りを実施する。
(2)堆積土砂の除去及びツルヨシ駆除
  • ツルヨシ駆除は①人手(カマ)による方法、②除草機械による方法、③重機(バックホウ)により掘削と同時に行う方法より、各箇所の特性、制約条件に応じて選定する。
  • 堆積土砂の撤去は①人手(ジョレン、スコップ等)による方法、②バックホウ台船による方法、③マイクロジェットポンプによる方法より、各箇所の特性、制約条件に応じて選定する。
(3)多自然護岸の整備
  • コンクリート護岸について緑化を行い、柿田川特有の生物の生息・生育環境保全再生した。



委員会、連携の状況

委員会の有無
委員の氏名
  • 板井隆彦、漆畑信昭、角野康郎、前佛和秀、坪内昇、知花武佳、深澤健一、三島次郎、栁田恭一、山本博保
地域住民との連携の概要
  • 学識者団体、学校が研究、学習フィールドとして利用、自然保護団体による自然観察会等



事業実施後の問題点



モニタリング

概要

モニタリングの有無
実施主体


場所

  • 直接改変区域及び間接改変区域



期間



項目

項目 平常時 洪水
水質 富栄養化 濁り 富栄養化 濁り
物理環境 流量 河床材料 横断形状
生物環境 植物 陸上昆虫類 鳥類 魚類



モニタリング結果(事前)

物理環境
  • 記載無し
生物環境
  • 記載無し



モニタリング結果(直後)

物理環境
  • 記載無し
生物環境
  • 記載無し



モニタリング結果(数年経過後)

物理環境
  • 記載無し
生物環境
  • ほぼ周年柿田川に生息することが確認されたのは、アブラハヤウグイニゴイカジカ類、トウヨシノボリ、ウキゴリ類である。
  • 底生動物はコモチカワツボ、カワニナ、ヒメアナンデールヨコエビの季節変化を把握している。
  • 水草除去試験の結果、水草は筋の変化に応じて分布



インパクトレスポンス

インパクトレスポンスに関する知見の集積状況

参考になる知見の有無
物理環境の知見
生物環境の知見



地図


より大きな地図で [[自然再生事業|自然再生事業]]事例地図 を表示

基礎情報

自然環境

水質(類型指定) 類型指定なし BOD75%値:約0.2~0.4mg/l (柿田橋)
植物 ホザキノフサモ、ミシマバイカモナガエミクリ、ヒンジモ、カワヂシャ、オオアカウキクサオオカワヂシャ、コカナダモ、ムクノキエノキ、ケヤキ、竹林、オニグルミ、ハンノキ、クヌギ
植物(重要) ミシマバイカモナガエミクリ、ヒンジモ、カワヂシャ、オオアカウキクサ
水域の動物 アユ、アマゴ、カマキリ、ウツセミカジカ、ニジマス、ホトケドジョウ、ヒメアナンデールヨコエビ、マルツツトビケラ類、モクズガニヒラテテナガエビモノアラガイ、キボシツブゲンゴロウ、コモチカワツボ、アメリカザリガニ
水域の動物(重要) アマゴ、カマキリ、ウツセミカジカホトケドジョウモノアラガイ、キボシツブゲンゴロウ
陸域の動物 ヤマセミカワセミ、サギ類(アオサギダイサギ等)、カモ類(マガモカルガモ等)、コシアカツバメ、オオタカ、チョウゲンボウ、タヌキ、イタチ、アナグマ、カヤネズミ、アマガエル、モリアオガエル、トノサマガエル、カナヘビ、アオダイショウ、オカダトカゲ、ゴマダラチョウ、カブトムシ、ヘイケボタルゲンジボタル、カキダヒメトビケラ、アカギマルツツトビケラ、トゲマルツツトビケラ、アオハダトンボ、オオチャバネセセリ、ヤマトセンブリ
陸域の動物(重要) ヤマセミ、コシアカツバメ、オオタカ、カヤネズミ、モリアオガエル、トノサマガエル、オカダトカゲ、ヘイケボタル、アオハダトンボ、オオチャバネセセリ、ヤマトセンブリ



社会環境

背後地の状況
  • 市街地(密)
水利用
  • 泉水源地、駿豆水道、柿田川工業用水
河川利用
  • 1960年頃までは、田畑の肥料として水草を利用したり、薪炭林として河畔林を利用したりするなど生活面での関わりがみられ、維持管理は個々の土地所有者が実施していた。また、子供の遊び場としても利用されており、柿田川は地域住民の身近な存在であった。その後、生活様式の変化により、河畔林等の利用は行われなくなり、クレソン栽培などによる水質悪化などの影響もあり、生活面での関わりはうすれていった。現在では、自然保護団体の活動により自然環境保全再生が進んでおり、近年活動の輪を他の地域住民へと広げる取り組みが始まっている。また、自然観察園を初めとして、環境教育のフィールドとしての利用が行われるなど、新たな人との関わりがみられてきている。
地域住民の活動等
  • 維持管理は一部の自然保護団体が行っているが、その活動の輪を他の地域住民へと広げる取り組みが始まっている。また、教材園を初めとして、環境教育のフィールドとしての活用が行われている。


河川管理上の課題


添付資料

調査データ

調査データ

関連資料

関連する画像


関連する論文



管理情報

データ管理者
  • 中部地方整備局 沼津河川国道事務所 調査課
入力者
  • 財団法人リバーフロント整備センター(川口究)
登録年月日
  • 10/6/2011
更新年月日
  • 10/6/2011


関連ページ


表示
個人用ツール
河川用語解説
河川事業事例アーカイブ・
  調査データ
検索機能について