循環

提供: 河川生態ナレッジデータベース

Category:河川用語集

 生物多様性国家戦略2012-2020(平成24年9月28日閣議決定)では生態系サービスの一面である基盤サービスについて、以下のとおり「生命の生存基盤である環境は自然の物質循環を基礎として成り立っている」と記載している。
--
 私たちの生存に不可欠な酸素は大気の約20%を占めており、これは他の惑星では見られないものです。この酸素はラン藻類や多様な植物の数十億年にわたる光合成によりつくられてきたものであり、森林などを構成する植物が二酸化炭素を吸収し、酸素を放出することで、動物や植物自身の呼吸が可能になっています。また、気温が安定したことで豊かな水があり、雲の生成や雨を通じた水の循環が生まれています。それが多くの生物を育むという好循環が地球環境を支えているのです。地球環境の基礎には植物がつくり上げた酸素がまずあること、そして人間は、酸素を含む大気を人間がつくり出すことはできないことを認識しなければいけません。
 また、食物連鎖を支える一次生産は、植物が太陽エネルギーを利用して担い、栄養豊かな土壌は、生物の死骸や植物の葉がバクテリアなどの土壌中の微生物に分解されることにより形成され、生命の維持に欠かせない水や生物の豊かな海に不可欠な窒素・リンなどの栄養塩の循環には、森林などの水源涵養の働きや栄養塩の供給が大きな役割を果たしています。気温・湿度の調節も大気の循環や森林などを構成する植物からの蒸散により行われています。つまり、人間を含むすべての生命の生存基盤である環境は、こうした自然の物質循環を基礎として成り立っているのです。

出典:生物多様性国家戦略2012-2020(平成24年9月28日閣議決定) 

表示
個人用ツール
河川用語解説
河川事業事例アーカイブ・
  調査データ
検索機能について