多摩川永田地区礫河原再生事業

提供: 河川生態ナレッジデータベース

多摩川
事業実施箇所
【事業実施箇所】
水系 多摩川水系
河川 多摩川
距離標
下流側)
51k800
距離標
上流側)
52k400
都道府県名 東京都
市町村名 福生市
セグメント 1
河床勾配 約1/300
代表粒径(d=60) 71.00~51.00mm
平均年
最大流量
1,356.00m³/s
平均年
最大流量
の比流量
1.30m³/s/k㎡
平水流量 20.10m³/s
平水流量
集水面積比
0.02m³/s/k㎡
流量観測所名 調布橋
流量観測地点
集水面積
1,040.00k㎡
川幅 270m
低水路70m
河道状況 大規模出水に伴う河床低下および細粒土砂高水敷への堆積
河床の
変化傾向
変化なし
河川整備計画の計画目標安全度 1/20~30
河川整備計画の目標流量 3800
現況流下能力 2600m³/s

自然再生事業に関する事例

事業開始年度:平成13年度
事業の進捗段階:モニタリング
事業の背景:
事業実施前には、急速な生物の生息・生育環境の変化と、生物多様性の低下がみられた。また、河原の急速な減少と高水敷の急速な樹林化により、河原に普通に見られたカワラバッタカワラノギクが減少。カワラノギクの地域個体群は絶滅の危機にあるなどの課題がみられた。さらに、左岸に著しい河床低下による堤防洗掘の恐れがあるとともに、河道内の樹林化で流下阻害・流木化の恐れがあるなど治水状の課題もみられた。

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目次

事業概要

事業目的

(1)特定生物の保全
(2)河原保全再生



事業概要
【事業概要】

指標種

植物 カワラノギク
水域の動物 ウグイオイカワシマドジョウカジカ
陸域の動物 カワラバッタ


工法

(1)高水敷掘削
  • 掘削縦断延長:約600m(距離標51k800~52k400)
  • 縦断区間毎に複数類の掘削高をもって設定(低水敷標高、平均年最大流量冠水、1/5年冠水頻度)
  • 伐採・伐根に加え表土はぎ取り除去
  • 河原を造成し、既存の個体群から採取したカワラノギクを播
(2)河床整正土砂投入)
  • 網み目バケットをつけた重機でふるい出したの敷き詰め



委員会、連携の状況

委員会の有無
委員の氏名
  • 大黒俊哉,岡田久子,加賀屋隆,村山康樹,倉本宣,崎尾均,須田知樹,関根正人,高橋俊守,知花武佳,戸田光彦,西麻衣子,丹羽慈,畠頼子,宮下直,横山勝英,吉川正人,米林仲
地域住民との連携の概要



事業実施後の問題点

  • 事業後にハリエンジュを始めとする木本による急速な樹林化と、それに伴う河原固有生物の減少が生じている



モニタリング

概要

モニタリングの有無
実施主体



モニタリング調査の考え方
モニタリング調査の考え方】

場所

  • 直接改変区域及び間接改変区域



期間

  • 工事実施後5年間,



項目

項目 平常時 洪水
水質 -(対象外) -(対象外)
物理環境 水位 流量 河床材料 横断形状 横断形状
生物環境 植物 陸上昆虫類 両生爬虫類 鳥類 付着藻類 底生動物類 魚類 -(対象外)



モニタリング結果(事前)

物理環境

(1)河川景観河床材料,河床形状

  • 右岸に比高差(最深河床高比)約4mの砂州が形成
  • 冠水頻度は1/5以下と低く、安定的
  • 材料(d60)は距離標や横断位置により異なるものの20~60mm程度


生物環境

(1)水域生物

(2)陸域生物



モニタリング結果(直後)

物理環境

(1)河川景観河床材料,河床形状

  • 砂州部のうち水際部を対象に掘削した縦断延長約600mは、植生および表土を剥ぎ取ることにより、筋部に近い河原が出現


生物環境

(1)水域生物

(2)陸域生物



モニタリング結果(数年経過後)

物理環境

(1)河川景観河床材料,河床形状


生物環境

(1)水域生物

  • 底生動物群集に対する供給の復元効果は、早瀬に特徴的な群集を回復するには至っていない(H16時点)
  • 遊泳魚のオイカワは個体数が減少し大型化、底生魚のカジカが個体数・重量とも増加

(2)陸域生物


礫河原再生の概要と施工2年後の永田地区
河原再生の概要と施工2年後の永田地区】

礫河原再生事業の結果とその評価
河原再生事業の結果とその評価】

インパクトレスポンス

インパクトレスポンスに関する知見の集積状況

参考になる知見の有無

物理環境の知見
  • IRフローの概要①
自然再生事業実施前の河川の歴史的変遷を仮説化
  • インパクト①
ダムの供用、護岸整備、砂利採取
  • レスポンス①
プロセス:河川流況の変化・掃流力の低下、土砂供給量の減少、高水敷冠水頻度の減少
現  象:河床低下及び複断面化、高水敷の細粒土砂堆積河原の減少
  • IRフローの概要②
自然再生事業の実施前後による環境変化を仮説検証
  • インパクト②
高水敷掘削土砂供給
  • レスポンス②
プロセス:局所的な砂州の発達、構造の変化
現  象:水深流速の変化・底質の変化
生物環境の知見
  • IRフローの概要①
自然再生事業実施前の河川の歴史的変遷を仮説化
  • インパクト①
ダムの供用、護岸整備、砂利採取
  • レスポンス①
現  象:植生の成長・高水敷の樹林化、河原固有種の減少・外来種の繁茂
  • IRフローの概要②
自然再生事業の実施前後による環境変化を仮説検証
  • インパクト②
高水敷掘削土砂供給
  • レスポンス②
現  象:水域生物の生息環境変化



インパクトレスポンス
【インパクトレスポンス】

地図


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基礎情報

自然環境

水質(類型指定) 未確認
植物 カワラノギクカワラヨモギ,カワラニガナ,オギハリエンジュツルヨシ
植物(重要) カワラノギクカワラヨモギ,カワラニガナ
水域の動物 アユウグイオイカワメダカニホンアカガエルシマドジョウカジカ
水域の動物(重要) メダカ
陸域の動物 カワラバッタ,エゾエンマコオロギイカルチドリコチドリササゴイセグロセキレイ
陸域の動物(重要) カワラバッタイカルチドリ



社会環境

背後地の状況
  • 市街地(密)
水利用

事業区域近傍:羽村(上水)

河川利用
  • 1960年頃まで大規模に採取

(最大採取量 1928年 226万t)

地域住民の活動等



河川管理上の課題





添付資料

調査データ

調査データ
  • 無し



関連資料

関連する画像
  • 無し
関連する論文
  • 河川生態学術研究にもとづく調査分析成果(土木学会論文)
  • 河川生態学術研究報告書(RFC)



管理情報

データ管理者
  • 関東地方整備局 京浜河川事務所 調査課
入力者
  • 川口究(リバーフロント整備センター)
登録年月日
  • 2011/11/30
更新年月日

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