堆積

提供: 河川生態ナレッジデータベース

Category:河川用語集

 もともとどのような河川なのか、あるいはその河川が今どのような状態にあるかによって、河床における土砂洗掘と堆積は、大きく様相を異にします。
 平地河川では輸送可能土砂が十分にあるので、流水の土砂輸送能力に余力があれば、河床から土砂を取り上げることができ、洗掘が起こります。また、土砂輸送能力以上の土砂が流送されてくると、能力に見合った土砂だけが下流に流送され、それ以外は河床においていかれ、堆積が起こります。河床に輸送可能な土砂がある平地河川においては、土砂輸送を支配するのは流水の土砂輸送能力ということになります。
 山地河川の岩盤河川においては、輸送能力に比べて輸送可能土砂量がきわめて少ないため、一時的に堆積が起こってもそれはすぐに洗掘され流送されてしまう可能性が大きいといえます。河川においては大きなが鎧のように河床表面を覆うアーマーコートが形成され、輸送能力に対して輸送可能土砂量が十分でないという状態が起こるときがあります。これは岩盤河川で起きている状態と同一で、岩盤河川と同じ河床の洗掘と堆積の特徴をもちます。土砂についての飢餓状態においては、土砂輸送を支配するのは流水エネルギーではなく輸送可能土砂量ということになります。

出典:新谷融・黒木幹男編著(2006) 流域学事典―人間による川と大地の変貌、北海道大学出版会

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