メダケ

提供: 河川生態ナレッジデータベース

生物用語集Category:生物用語集:植物

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分布・形態

分布

  • 河岸や海岸近くに群生するで、関東南部以西の本州と四国、九州に分布する。日本固有種

形態

  • 大型の笹で、高さ2~5m、直径1~3㎝になる。
  • 桿(茎):桿は普通無毛で節は低い。節はときに逆向きの細毛が出る。桿、桿鞘(竹の皮)とも無毛である。桿鞘(竹の皮)はササの特徴として腐るまで桿についている。
  • 枝:枝は各節に3~9本が鋭角に出る。
  • 葉:葉は長さ5~30㎝で狭披針形、質は薄く両面とも無毛。先はしだいに細く尖ってやや垂れ下がる。葉は小枝の先に3~6枚ずつつく。肩毛(葉の付け根の毛)はまっすくで直立している。葉鞘(小枝の皮)の上縁は傾いて斜上しているが、これは他のネザサ類と識別する上で重要な特徴になる。葉鞘も無毛である。
  • タケノコ:タケノコは5月頃出るが、苦くて食用にはならない(ニガタケの名称の由来)。

類似

  • アズマネザサは本州の糸魚川と富士川を結ぶ線以東に生育し、普通に竹藪をつくる。それより西側にはネザサが分布する。メダケとの相違点は、葉鞘(小枝の皮)の上縁があまり傾かずに水平に近いことと、桿の高さが1~2.5mとやや低いことである。

生活史

生活サイクル
ファイル:147_medake.JPG
生育場所

  • 河川流域に生えることが多く、海岸近くの丘陵にも見られる。
  • メダケ林はメダケ群集としてまとめられている。

繁殖

  • 地下茎から次々と年々新しい桿(茎)を出して、永年生き続ける。
  • 花が咲くと株全体が枯れる。

  (2011.1.28._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

他の生物との関係

  • クロヒガゲ、ヒカゲチョウ、コチャバネセセリ、オオチャバネセセリなどの蝶類の食草となる。
  • 竹林はスズメ、オナガなどの鳥類のねぐらに利用されたり、カルガモなどの営巣の場となったりする。

  (2011.1.28._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

配慮のポイント

  • 河畔の竹林は鳥類や蝶類により利用され鵜ほか、昆虫など多くの動物の生息場となる。また、各地の水害防備林の例をみてもわかるとおり、洪水時の河岸防御や土砂堆積による自然の堤防形成に優れた効果を発揮する。自然景観の形成といった効果も含め、河川敷の竹林は可能な限り保全することが望ましい。

  (2011.1.28._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

トピックス

  • 庭木、うちわ、笛、細工物などに利用される。
  • タケ・ササ類は古くから水害防備林の主要な構成として用いられてきた。河川敷にタケ・ササ類を植えることにより、洪水の流勢を弱め、流下してきた土砂をとどめることにより、土地を肥沃かつ安定させる効果があった。現在、吉野*川や錦川などに大規模な水害防備林が残っている。

  (2011.1.28._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

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