ミゾソバ

提供: 河川生態ナレッジデータベース

生物用語集Category:生物用語集:植物

目次

写真



分布・形態

分布

  • 北海道から九州の各地に生育するほか、アジア北東部にも分布する。


形態

  • 溝や水路に生育し、葉や花の咲いた状況がソバに似ていることから、名がついた。
  • 根:根は単立。オオキゾソバは地下に閉鎖花をつける。
  • 茎:茎の下部は地上を横に這って節から根を出す。茎の上部は直立し、高さ30~80cmになる。稜があり、これに沿って下向きの刺がある。
  • 葉:葉は互生し、柄があり、楕円形で、基部はほこ形、先は鋭く尖る。長さ4~8cmで、葉の両面と柄には刺状の毛がある。葉の形からウシノヒタイの別名がある。
  • 花:花期は7~10月。枝先に小さな花が集まって頭状に咲く。花の柄には腺毛があってねばつく。萼は5裂し、下部は白色、上部は紅紫色で長さ4~7mm、裂片は楕円形で先は円形である。
  • 果実:果実は卵状楕円形の痩果で3稜がある。色は黄褐色で平滑、長さは3~4mmである。


類似

  • アキノウナギツカミはミゾソバに似るが、葉の先が尖らないこと、葉の裏の中央脈の基部を除いて刺状の毛がないこと、花期が5~7月と早いこと、ややつる性になることなどで区別される。
  • タニソバは茎に刺がなく、葉は三角形で葉柄に翼があって茎を抱く。茎、葉とも柔らかく、花はミゾソバよりも小さいなどの点で区別される。やや山地性である。
  • なお、ミゾソバと同様に茎に下向きの刺が出て、葉の基部が矛形から矢尻形になるタデの仲間には、他にサデクサ、ヤノネグサ、ナガバノウナギツカミ、ホソバノウナギツカミなどがある。

  (2010.12.3._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

生活史

生活サイクル
ファイル:35_mizosoba_1.JPG

生育場所



繁殖

  • 繁殖は子で行なう。
  • 花期は7~10月で、結実して痩果となる。
  • 子は植物体の周辺に落下するほか、風や水でも運ばれる。
  • 春先にいっせいに発芽して繁茂し、11月頃枯死する。

  (2010.12.3._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

他の生物との関係

  • ウラナミシロチョウ、キチョウ、ツマグロシロチョウ、モンシロチョウ、イチモンジチョウ、アオタテハモドキ、メスアカムラサキ、キマダラセセリ、オオチャバネセセリ、チャバネセセリ、ツシマウラボシシジミなどの蝶類の成虫が吸蜜のために訪花する。

  (2010.12.3._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

配慮のポイント

  • ミゾソバが繁茂する環境富栄養化の進行を示唆している。水質や底質の浄化に配慮する必要がある。

  (2010.12.3._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

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