ダイサギ

提供: 河川生態ナレッジデータベース

生物用語集Category:生物用語集:鳥類

目次

写真



分布・形態

分布

  • 北半球の温帯から熱帯に広く分布し、北方のものは冬に南へ移動する。日本では関東地方から九州までの各地で繁殖し、冬は大部分が南方へ移動する。


大きさ

  • 全長約90㎝、翼を広げた大きさは約140㎝で、全身白色のシラサギ類のなかでは一番大きい。


形態・色彩等

  • 嘴・頸・脚ともに、シラサギ類のなかでは最も長い。全身白色で、繁殖期には肩羽は長く伸びて飾り羽となり、目先の裸出部は美しい青緑色になる。嘴はほとんど黒く、基部はわずかに橙色を呈する。冬羽では飾り羽はなくなり、目先は黄緑色、嘴は黄色となる。脚はだいたい黒い。


鳴き声

  • 繁殖期には他のシラサギ類と同様、グワーグワーとかゴァーゴァーという鼻にかかった大声で鳴く。


その他

  • 日本には本州、九州で繁殖し、冬はフィリピンなどに渡り、一部は日本にも残るチュウダイサギとよばれる比較的小型の亜種と、北の大陸で繁殖し、日本には冬鳥として渡来する大型の亜種(オオダイサギ)とがいる。


類似

  • コサギは本よりかなり小さくて嘴が長いこと、脚指が黄色いこと、冠羽の形状が異なること等で区別される。また、チュウサギは本よりも小さいこと、嘴がかなり短いことで区別できる。

  (2010.2.19._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

生活史

生活サイクル
ファイル:daisagi_lifeCycle.gif

生息場所

  • 水田や湿地河口干潟、浅い池沼などで生活し、水の中をゆっくり歩いて餌を探す。

習性

  • 他のサギ類と一緒にいることも多く、木の枝にとまって休んだり、羽づくろいをすることもある。ねぐらは木の上である。
  • 飛ぶときは頸をZ字形に縮め、脚を後ろに伸ばし、ゆっくり羽ばたいて直線的に飛ぶ。群れのときは編隊を組む。
  • 繁殖期には、他のシラサギ類とともに繁殖コロニーをつくる。

  (2010.2.19._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

繁殖

繁殖場所

巣の形状

  • マツやコナラの木の枝や竹藪に、枯枝で外径60㎝らいの粗い皿形の巣を作る。

  (2010.1.25._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

繁殖期

  • 産卵期は4~6月で、育雛は7月中旬頃まで続く。

産卵数・抱卵等

  • 1巣の卵数は2~4個で、雌雄交代で抱卵する。抱卵日数は25~26日だが、巣立ちまでさらに30~42日間育雛する。

  (2010.2.19._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

食性

採餌行動

  • 水田、湿地河口干潟などの浅い水中を静かに歩いてカエル、ザリガニなどをとったり、浅水中にじっと立ち止まって近づいた魚をすばやくくわえたりする。
  • 魚が大きいときは鋭く尖った噛で突き刺して捕らえることが多い。

  (2010.2.19._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

配慮のポイント

  • 測町区域内のヤナギ林や竹林等は、サギ類の集団繁殖地やねぐらとなっていることが多いので、樹木の伐採や護岸整備による水際線の改変等の諸工事を行'なう場合は、事前の生息調査が必要である。
  • 営巣地・ねぐらとなっている樹林は極力保全することが望ましいが、やむをえず伐採する場合は、繁殖期を避けたり代替地となる植生を残すといった配慮が必要である。
  • サギ類の集団が生活するには、付近に豊富で安全な餌場があることが大切である。河川や水田の水質や底質を保全するほか、農薬などが餌生物を通じて濃縮されないように安全面でも配慮することが必要である。

  (2010.2.19._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

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