セイタカアワダチソウ

提供: 河川生態ナレッジデータベース

生物用語集Category:生物用語集:植物

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分布・形態

分布

  • 北アメリカ原産の帰化植物で、戦前は観賞用として栽培された。繁殖力が強く、戦後、京阪神から九州北部に広がって大群落をつくり、現在は中部地方から関東地方にかけて繁茂している。
  • 別名の“閉山草”は、北九州で炭鉱の閉山が相次いだ頃、猛烈な勢いではびこったところからつけられた。


形態

  • 茎:茎は直立し、草丈2~3mになる。茎、葉ともやや堅い短毛が密生してざらつく。
  • 葉:葉は互生し、長さ6~13cm、幅1~2cmで細長く、縁には鋸歯があって先が尖り、3脈が目立つ。茎に多数、蜜につく。
  • 花:花期は10~11月。先端に黄色い花頭を多数総状につけた枝を開出して、全体で大きな円錐花序を作る。総苞の長さは3.2~5mm、舌状花冠は長さ4mm。縁に雌性の舌状花が1列あり、中に多数の両性の筒状花がある。


類似

  • オオアワダチソウはセイタカワダチソウと同属の北アメリカ原産の帰化植物で、よく似ているが、茎や葉にはほとんど毛がない。開花期はやや早く7~9月で、頭花はやや大きい。セイタカアワダチソウと同様に地下茎を伸ばして繁殖するが、繁殖力はより小さい。関東・中部・関西地方に広がっている。

  (2010.12.27._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

生活史

生活サイクル
ファイル:73_seitakaawadachisou_1.JPG

生育場所

  • 空き地や休耕田、土手の斜面など人手が入って荒れた土地に侵入し、繁殖する。河原ではススキの生育する高水敷斜面などに多く、オギやヨシの群落にも侵入する。
  • 地下水位50cm以上の比較的乾燥した高水敷に多い。
  • 粒径の細かい、シルトから粘土質の土壌に繁茂し、粗からの多いところには生育しない。



繁殖

  • 子と地下茎で繁殖するが、地下茎による繁殖が主である。雌花(舌状花)、両性花(筒状花)ともに子をつくる。1本のセイタカアワダチソウは約5万個の子をつけるといわれている。地下茎は地下5cm位のところを横送し、他の植物の生長を阻害する物質を分泌しながら勢力範囲を拡大するといわれている。花が終わって茎が枯れた後に、根ぎわや地下茎の先から芽(ロゼット葉)を出して越冬する。

  (2010.12.27._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

他の生物との関係

  • キクスイカミキリの食草となる。

  (2010.12.27._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

配慮のポイント

  • オギやススキの群落は、刈り取りが頻繁になるとセイタカアワダチソウの侵入を受けやすくなるので、管理にあたっては、本来の群落を維持できるような刈り取り計画を検討する必要がある。
  • 改修等で裸地となった場所はそのまま放置せず、本来の植生子を蒔くなどして、本のような外来種の侵入を阻止するようにする。
  • 江戸川の高水敷では、オギはよく刈り取られて飼料にされるが、刈り取りが激しい場所ではセイタカアワダチソウが侵入し、ときに純群落を形成するほどはびこっている。
  • 刈り取り後の切り株からの再生能力は、オギよりもセイタカアワダチソウの方が大きい。しかし、刈り取りの少ないところではオギの方が背が高くなり、セイタカアワダチソウを圧迫する。

  (2010.12.27._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

トピックス

  • よく揃って伸びた茎を刈り取り、壁や天井を葺くなど、インテリアの材料としてヨシズのように利用される。

  (2010.12.27._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

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