スジエビ

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生物用語集Category:生物用語集:甲殻類

目次

写真



分布・形態

分布

  • 日本全土に広く分布する。


形態

  • 体長約55mmになる。生時は透明であるが、黒褐色の縞模様がある。腹部の横縞は7本。胸脚の関節部は橙黄色。額角は頭胸甲よりもわずかに短く、上縁に4~8棘(最後の1棘は頭胸甲上)、下縁に1~4棘がある。
  • 第1脚と第2脚にはさみがある。第2脚を前に伸ばすと、はさみの部分が第2触角の鱗片を越える。


類似

  • 同族であるスジエビモドキ(P.serrifer)が淡水の影響のある沿岸部の浅い場所にいる。
  • 生時は透明で、スジエビと同様な黒褐色の縞模様があるが、縞模様はやや単純。胸脚および腹肢の関節部は橙黄色。
  • 額角の上縁に9~13棘(後方の3棘は頭胸甲上)、下縁に3~4棘がある。体長は約40mmになる。

  (2010.8.9._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

生活史

生活サイクル
ファイル:571_sujiebi_1.JPG

生息場所

  • 沼、池、湖など。ときに汽水域にも生息し、河口域から上流域にまで分布する。



繁殖

  • 繁殖期:産卵期は3~8月で、1回の産卵数は約50~250粒。受精卵は親エビの腹肢の基部にある毛に付着する。
  • 繁殖場所:湖沼、池、河川
  • 発生:卵内でノープリウス期まで経過し、ゾエア幼生に達して孵化する。5回脱皮したあと、体長約9mmまでのものは浮遊生活をする。

  (2010.8.9._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

食性

  • ゾエア幼生はワムシなどを餌としているが、稚エビはミジンコ、水生植物、魚の死体などを食べて成長する。成体も雑食性。

  (2010.8.9._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

他の生物との関係

  • 魚類の餌となっており、特に十和田湖ではヒメマスの重要な天然餌料である。

  (2010.8.9._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

配慮のポイント

  • 成体も緩やかな流れを好むが、ゾエア幼生にはや淀みのような環境が必要である。
  • 稚エビの隠れ場所として、水生植物などが繁茂している場所が必要である。

  (2010.8.9._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

トピックス

  • スジエビ類は美味なので、煮たり佃煮にしたりして食用とする。

  (2010.8.9._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

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