コチドリ

提供: 河川生態ナレッジデータベース

生物用語集Category:生物用語集:鳥類

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写真



分布・形態

分布

  • ユーラシア大陸の熱帯から亜寒帯の一部まで広く繁殖する。日本には主に夏鳥として渡来し、全国で繁殖する。西南日本では越冬するものもいる。

  (2010.1.25._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)


大きさ

  • 全長や約16㎝、翼を広げた大きさは約35㎝。スズメよりやや大きい。


形態・色彩等

  • 一番小さいチドリで、顔の黒い線模様と眼を縁取る黄色いリング、胸の黒帯が特徴的。脚は黄色で、飛んだときに翼には何の線も出ない。


鳴き声

  • ピォピォと鳴く。繁殖期にはピォピォピォビュービューと鳴いて飛び回る。


類似

  • イルカチドリはコチドリより少し大きくて(全長21㎝)、嘴が長く、眼の回りの黄線や脚の色が淡い。飛翔時に翼に淡色の帯が出る。
  • シロチドリはコチドリと同様の大きさだが、胸の黒帯が中央で切れており、脚は黒い。非常時に明瞭な白帯が出る。

  (2010.1.25._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

生活史

生活サイクル
ファイル:464_kochidori_1.JPG

生育場所

縄張り

  • 繁殖期には巣から10m位の範囲を縄張りとする。隣接の巣との距離は25m位である。

  (2010.1.25._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

繁殖

繁殖場所

巣の形状

  • 地や砂礫地の地面に長径8~9㎝、深さ2㎝あまりの巣を作る。数カ所の事件に凹みが作られるが、巣に使われるのは1カ所である。巣材は使われない場合と多くの小や枯れ草が使われる場合があり、周囲の環境条件にふさわしい巣が作られる。

繁殖期

  • 産卵期は4~7月。1日1個ずつ4卵を産み、巣の中に尖った方を中心にして花びらのように並べる。卵を安定させるため、産卵と巣作りが平行して行なわれる。
  • 卵もヒナも周囲の砂礫とよく似た色で、見分けにくい。

抱卵行動

  • 抱卵は雌雄交代で行なう。暑い日の日中は卵を温めるより冷やすために翼を広げたり、体を濡らして冷やしたりする。

抱卵日数

  • 抱卵日数は22~25日位。雛は半日ほどで巣を離れ、初めから自分で餌を採る。危険を感じるとの陰などに身を伏せる。

抱雛行動

  • 雛が小さい内は雌雄交代で抱く。暑い日や雨の日は、体の下に雛を抱いて日差しや雨から守る。

  (2010.1.25._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

食性

採餌行動

  • チョコチョコと小走りに数歩歩いては立ち止まり、方向を変えてまた数歩歩いては立ち止まるということを繰り返す。採餌は立ち止まった時に行なわれ、ピョコンと頭を下げて地面をつつく。

餌の

  • 水辺の昆虫や小型甲殻類、ゴカイ類などを捕食する。

  (2010.1.25._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

他の生物との関係

外敵

  • 雛はカラスやトビに狙われる。また、犬や人が近づくと親は盛んに擬傷して注意を逸らすが、上空から襲うカラス等には擬傷は効果がなく、雛を捕られてしまう。

コロニー

  (2010.1.25._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

配慮のポイント

  • 中州や島など、他の動物が近づきにくい広い砂礫地が必要である。
  • 河原や海岸などでは、オートキャンプの車やモトクロスバイクなどによって卵や雛が踏みつぶされたりする。繁殖期にはこれらの車両が生息地に侵入しないような配慮が必要である。
  • 工事を行なう場合は、事前に生息調査を行なうとともに、繁殖期を避けることが望ましい。

  (2010.1.25._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

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