コアジサシ

提供: 河川生態ナレッジデータベース

生物用語集Category:生物用語集:鳥類

目次

写真



分布・形態

分布

  • 世界中の熱帯から温帯で広く繁殖するで、日本では本州以南に夏蔦として渡来し、繁殖する。


大きさ

  • 全長約28cm、翼を広げた大きさは約51~53㎝。アジサシ類のなかでは一番小さい。


形態・色彩等

  • 小型のアジサシで、翼は細長く、尾は深い燕尾。足には小さな水かきがある。夏鳥は嘴は黄色で先端が黒い
  • 前頭は黒く、額から目の上が白い。翼の上面は淡灰青色で、外側初列風切は青みを帯びる。体の他の部分は白く、脚は黄色。
  • 幼鳥は前頭が白く、背や翼に黒褐色の斑があり、嘴と脚は黒っぽい。


鳴き声

  • 繁殖地ではキッキッキッとか、キリキリキリ、キリリリなどと鋭い声で鳴く。


飛び方

  • ゆっくりとした羽ばたきで軽々と飛翔する。遠くからだと、飛び方や形状から白いツバメのように見える。


類似

  • アジサシはコアジサシより大型で、夏羽では頭上全体が黒く、騰、脚も黒い。また、クロハラアジサシは騰と脚の色は赤みが強く、腹部洲黒い。

  (2010.2.22._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

生活史

生活サイクル
ファイル:koajisashi_lifeCycle.gif

生息場所

  • 大きな川の中洲や河岸、湖岸、海岸の砂礫地や、海岸の貝殻まじりの地、埋立地などの地上に生息し、コロニーをつくる。

繁殖期が終わって南方に渡去する前になると、干潟などに大群が集合する。

縄張り等

  • 際立った縄張りはもたないが、巣の周囲2~3m以内に他の鳥が入ると、追い払う。

  (2010.2.22._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

繁殖

繁殖場所

  • 大きな川の中洲や河岸、湖岸、海岸の砂礫地や、海岸の貝殻まじりの地、埋立地などの地上に集団で営巣する。コチドリイカルチドリなどが一緒に営巣することも多い。
  • 巣は砂礫地の地面を浅く掘り凹めたもので、直径10㎝、深さ5㎝ほどの巣をつがいで作る。

繁殖期

  • 産卵期は4~7月で、1日1卵ずつ2~3個産む。産卵時には雄は雌に求愛給餌する。

抱卵日数

  • 抱卵日数は19~22日で、雌雄交代で卵を抱く。雄は抱卵中の雌に給餌する。
  • 孵化した雛は綿毛に包まれており、まる1日位で巣を離れ、草やの陰を移動しながら親から給餌を受け、約2週間で親と同じ位の大きさに成長する

  (2010.2.22._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

食性

採餌行動

  • 水面の上空で停空飛翔をしてねらいを定め、降下して水に突入し、小魚を捕らえる。

餌の

  • 魚食性 で小魚を捕食する。

  (2010.2.22._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

他の生物との関係

外敵

  • カラスやトビ、犬などに卵や雛を狙われる。

防御

  • コロニーの上空にカラスやトビが侵入すると、親鳥が一斉に飛び上がり、鋭い嫌な鳴き声を上げながら侵入者すれすれに飛び交って攻撃し、撃退する。犬や人が地上でコロニーに侵入した場合も同様である。

  (2010.2.22._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

配慮のポイント

  • 中洲や島など、他の動物が近づきにくい、広い砂礫地が必要である。
  • 河原や海岸などではオートキャンプの車やモトクロスバイクなどによって卵や雛が踏みつぶされたりする。繁殖期にはこれらの車輌が生息地に進入しないような配慮が必要である。
  • 工事をする際には繁殖地の有無を調査したり、繁殖期を避けたりすることが望ましい。

  (2010.2.22._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

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