ケラ

提供: 河川生態ナレッジデータベース

生物用語集Category:生物用語集:陸上昆虫類

目次

写真



分布・形態

分布

  • 日本全国に分布する。


形態

  • 成虫の特徴:雄の体長約27~30㎜、雌の体長約 30~35mm。全身に黄褐色の短い毛が密集し、前肢は穴掘りしやすいモグラのような形をしている。
  • 体全体が円筒形で、特に前胸部は背板が大きく、円筒状の背板の前部に小さい頭部がスポッとはまっている。また、ケラの最大の特徴である前肢は鋭い爪のついたこて状の肢となって、土を掘るのによく適している。
  • ジー、またはルーと穴の中で鳴く。俗に“ミミズが鳴く”といわれるのはこの虫である。


類似

  • 国内では類似は特にない。

  (2010.8.6._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

生活史

生活サイクル

  • よくわかっていないが、おそらく年1回の発生。成虫で越冬したものは5~7月に産卵し、9~10月に羽化する。しかし、幼虫で越冬し、翌年の8~9月に羽化する個体もあるという。

ファイル:157_kera_1.JPG

生育場所

  • 水田や水路などの湿った土中にトンネルを掘る。1分間に約20cmも掘るという。

習性

  • 後翅は長くて翌飛び、灯火に集まる。

  (2010.8.6._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

繁殖

  • 交尾から10日前後で、雌はトンネルの一部を広げて、地表すれすれに深さ2cm位の部屋を作り(産卵室)、卵をかためて産む。部屋の周りに腐った草をぬりつける。この草はかえった幼虫の餌になる。
  • 孵化までは約2週間かかる。

  (2010.8.6._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

食性

  • ケラは雑食性で、たいへんな貪食家である。目の前にある植物をなんでも食べるほか、ミミズなども補食する。
  • イネ、ムギ、トウモロコシ、トマト、タバコなどの地下部はよく食い荒らされる。

  (2010.8.6._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

他の生物との関係

  • アナバチ類、ジガバチ類などの狩りバチやカマキリ類などにより捕らえられる。
  • アカオビトガリアナバチはケラの大敵で、このハチに出あったケラは麻酔注射をされて狩られ、ハチの巣に運ばれて卵を産み付けられ、幼虫の餌となってしまう。

  (2010.8.6._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

配慮のポイント

  • 水際の湿った土壌が主な生息場所である。

  (2010.8.6._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

表示
個人用ツール
河川用語解説
河川事業事例アーカイブ・
  調査データ
検索機能について