クサヨシ

提供: 河川生態ナレッジデータベース

生物用語集Category:生物用語集:植物

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写真



分布・形態

分布

  • 日本全土の低地の草原に生えるほか、朝鮮半島や中国に分布し、帰化植物として南アメリカにも生育する。

  (2010.1.25._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)


形態

  • 茎:茎は高さ0.8~1.5m、円筒形で直立・叢生し、匍匐(ほふく)茎を出す。
  • 葉:葉は互生し、粉白色で毛がなく、扁平で幅は8~15mm、先は細まる。葉鞘は平滑で無毛である。
  • 花:花期は6~7月、花茎の先に細長い円錐形の穂を出す。穂には小穂が密集する。小穂は淡緑紫色で長さ4~5mm、卵形で芒(のぎ)はない。
  • 果実:穎果(えいか)は長さ1.6~2mm、線状長楕円形で先が鋭く尖り、暗灰色で光がない。
  • 根:長い根茎を出し、根茎の脇からひげ根が出る。

  (2010.1.25._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)


類似

  • ヨシは5~11月に河岸や水湿地に群生する多年草で、茎は円形・中空で、高さ2~3mになる。
  • クサヨシに比べると大型で粗剛であること、淡紫色で長さ15~40cmの大きな穂を出すこと、葉の基部裏側に伏毛があることなどで区別できる。

  (2010.1.25._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

生活史

生活サイクル
ファイル:kusayoshi_lifeCycle.gif

生育場所

  • 野原や道端、水辺や水田付近の湿地などに生育する。原野の陽当たりのよい草地にまばらに群れをなして生える。
  • 河川では上流域から下灘或にかけて、洪水の影響の少ない安定帯に生育する。
  • クサヨシの優占する草原はセリとクサヨシを標徴として、セリ-クサヨシ群集にまとめられている。
  • なお、土壌が貧栄養状態にあるときはツルヨシ群集が繁茂し、やや養分に富んでくるとセリ-クサヨシ群集となり、さらに富栄養化が進行するとナガバギシギシ-ギシギシ群集に退行遷移する。

  (2010.1.25._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

繁殖

  • 繁殖の中心は地下茎(根茎)で、短い根茎を伸ばして生育地を広げる。花期は6~7月で、結実して穎果を作る。

  (2010.1.25._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

他の生物との関係

  • スジグロチャバネセセリの食草の1つ。

  (2010.1.25._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

配慮のポイント

  • 底質の富栄養化が進行すると繁茂しすぎるので、適当に草刈りを行なう。

  (2010.1.25._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

トピックス

  • リードカナリーグラスの名の牧草はクサヨシの改良で、主にで増殖を行なう。

  (2010.1.25._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

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