カワラサイコ

提供: 河川生態ナレッジデータベース

生物用語集Category:生物用語集:植物

目次

写真


分布・形態

分布

  • 本州から九州にかけて分布するほか、朝鮮半島、中国、モンゴル、アムール、ウスリーなどに分布する。


形態

  • 茎:河原などでは茎は根ぎわで分枝して四方に広がる。茎の下部は地を這い、先の方は斜めに起きあがって花序をつける。茎の長さは30~70cmになり、長毛が生え、葉を互生する。
  • 葉:葉は羽状複葉で、15~29枚の細長い小葉からなる。小葉は長さ2~5cmで、ほとんど中肋に届くほど深く切れ込み、先端は鋭く尖る。葉の表側は緑色だが、裏側に綿のような毛が密生して白色になる。
  • 花:花期は6~8月。茎の先は分枝した花序となり、多数の花をつける。花は黄色の5弁花で直径10~15mm、花弁は倒卵形で、花床には毛がある。
  • 果実:果実は痩果で卵形、背面は稜をなし、側面には隆起する細かい皺がある。
  • 根:根は太く、薬用にする柴胡(ミシマサイコ)に似ているところから、本の名がついた。


類似

  • ヒロハノカワラサイコはカワラサイコに似るが、小葉は15~19枚と少なく、切れ込みも葉の半ば位までである。花の萼片はカワラサイコでは狭卵形であるが、本では大きく、萼の外側にも白い綿毛が生えている。痩果は平滑で、稜や細かい皺はない。

  (2010.12.27._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

生活史

生活サイクル
ファイル:65_kawarasaiko_1.JPG

生育場所

  • 出水による攪乱のある、貧栄養の陽当たりのよい乾いた河原地などに生育する。カワラサイコの生育地はカワラヨモギ-カワラサイコ群集にまとめられる。



繁殖

  • 繁殖は子で行なわれる。
  • 花期は8~10月。結実して痩果ができる。子は落下して周辺に散る。

  (2010.12.27._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

他の生物との関係

  (2010.12.27._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

配慮のポイント

  • 陽当たりのよい乾いた河原地などに見られる。
  • 出水による適度な河道の攪乱がなくなると、徐々に他の植物に置き換わる。

  (2010.12.27._川口(RFC)_リバーフロント整備センター編(1996)川の生物図典)

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